少年が森で出会ったのは!
第9話 『森のともだち』
光がびゅんびゅん飛びます。
光点を追うテックサンダー1号「カオスヘッターをヤマワラワ山脈で発見」
「カオスヘッター反応喪失」「逃がしちまったか」
《くそぉ今日こそ打ちまくってやろーと思ったのによぉ・・舌なめずり。》
「よかった地上に影響がなくて」「だといいがな」
《甘いぜょ・・これで終わりなら俺ら『まわり』といっしょだろっ番組にならないだろーがワン。》
「祐一アイツは何処にいる」ムサシとシノブリーダーが調査に急行。
《全国何処でもいくぜぇ・・長野県が多いけど・・何故??》
「ヤマワラワを見たんだ。とってもやさしい目をしているんだ」
《かわいいとはいえなかったねうん》
「こどもに見えて大人にみえない」《妖精の定義?それとも座敷わらし?》
「このたありに伝わる民話です。」《それって何処にでもあるかもね。かもね〜。》
「僕は君のいったことを信じるよ」《その根拠は?》
「実はね、僕もむかし君みたいに本当のことを信じてもらえなくて悲しい思いをしたことがあるんだ。」
《まじうそつきあつかいですわ・・その程度の扱いでよかったとも言えるが。涙》
「僕がみたのはウルトラマンだ」
《だからコスモスってつけろよウルトラマンは別にいるってば・・byコスモスムサシ・・お前もかぁ》
「内緒だよ」
《言いふらせば大嘘つきになりますからね。言えといわれてもむしろ避けるでしょうね。たぶん》
「真実が見えなくなっているのは大人の方かも」
《いたたたたっ》「失敬」
《視力はあります。矯正だけど》
「でも絶対みつけましょうヤマワラワ。
祐一君の言葉が真実だってことおとうさんに教えてやらないと」
《いや必要ないけど・・ぼそっ》
「もう今日のことは忘れなさい。」
「これは」少年祐一大きな木の実を車のダッシュボードから見つける
「お前には関係ないものだ」《大人の常套句ですね。》
ヤマワラワがひよっこり、かわいいじゃん。
でも、目覚めた・・いきなり巨大化だよーん。
「なんだあいつは」《だからヤマワラワだってば!》
「怪獣出現」「コンデションレベルオレンジ。テックサンダー出動」
《貴重な俺の発言シーンじゃぁぁキャップ・・心の声やや必死気味!》
「この間のカオスヘッターの影響か、ぶっとばしてやる」
《やるぜぇ、やるぜぇ・・俺はやるぅぅぅ。》「まってください」
《なんだぁ》「喧嘩している場合じゃないぞ」
《キャップ僕なんかロングでしかも本回初めての発言ですぜ。
・・byドイガキです。出演料はそれでも頂戴ね。うふ!》
《うてねぇからだよっ怒、打たせろ》
「威嚇して方向を変える。」《とにかく打ち込める・・ふふふ》
「なに!やつはどこへいった」《おらぁ的だよ的。打ちたりねぇだろが》
「祐一もう大丈夫だって・・
大丈夫じゃないじゃん祐一がいなくなったんです。」
《こんな時に迷子かぁぁ》
「もしかして祐一は、ヤマワラワに」《変なおじさん♪》
「さっきのはただの民話だって」《あんたもうそつきだったのか》
「祐一は、ヤマワラワをみたんだ。
あいつはこどもにしか見えないから。昔あったことがあるからです。」
《そーですわこの私がうそこいてたのぉぉ・・お前かっ》
「あの日足にけがをして動けなくなりました。」《目線が遠いぞ何処みてんだ・・》
そこにヤマワラワが、・・うわぁぁ見た目には引くよね確かに
「あれくれるのか、おいしいね」
「康祐」「ヤマワラワが助けてくれたんだ」
「え゛」大人一同目が点!かわいそうにこの子は。しくしく
「そんな仲のいいヤマワラワがいてどうして」それは、
「うそつきーうそつきー」《さぁみなさんうそつき音頭の始まりだよん。》
「誰も信じてくれず」《むずいかもね。》
「世間の常識の中で生きなさい。」《うげっ、生きてないやつ多いけどね。》
しかしなんだね。こどもには見えるのではないのかっ
あいつらは、サイズだけのこどもちゅーことか?
「私はあの時のおとなたちと同じことを祐一にしてしまった。」《ある意味普通だよ。》
「祐一君はきっと無事ですよ」《きやすめだけど》
「祐一君と思われる少年を発見救出活動に入る」
《ちっ残念。人はさすがに打っていいか?とは聞けんしな。ぶつぶつ》
ヤマワラワ、いきなり巨大化振り払おうとする。
「これでもカオスヘッターじゃないのかおいムサシっ」
《俺はやる俺はやる・・レッツ打ちまくりだぜぇ♪
・・フブキはもはや目がすわっていた。》
「私が止められるかもしれないんです。」《誰かフブキもお願いぃぃ。》
「あいつは一度だけ怒ったことがあるんです。」
「ヤマワラワは、祐一君を守っているんだわ」
《私もこのさい、化け物でもいいから守られたいわ。》
「僕があいつを大人しくさせます。」「ムサシ隊員どうやって」
《そりゃ、警察もよくやってるじゃないですか、
拡声器もっての犯人への説得ですよ。》・・犯罪者じゃないって。泣
「やめるんだ誰も祐一君を傷つけようとはしていない」
拡声器は使いませんでしたが、しかし、
ヤマワラワのそれに対する答えは、ムサシへのいきなりの投石だった。
あがっ、説得には失敗しました。
ぶん投げられた岩石を避けコスモスになるムサシ《死ぬかと思ったぜょ》
コスモスに「やめて」
ウルトラマンコスモスは、戦闘を止められる場合が多いんですね。こどもに
・・ぼこぼこにされるコスモス。
ついに、そんなこんなで、タイムリミットだよーーん。
コロナに変わるコスモスいきなり戦闘ムード。かつ好戦的
《フブキが乗り移ってなーい。?》《やはり若干人格がびみょーーに変化します。》
ごろん、ヤマワラワひっくりかえる。
そこに差し出しだされた一つの木の実。
「憶えているかい。君が僕にくれた木の実だよ」
輝く木の実、
それは、ヤマワラワが少年との別れを惜しむ涙が木の実に想いを変えたものだった。
うっうっかわいそぉお
《友達を大人が選んではいけません。って今時は、相手にもよるかもしれないけどね。》
「ごめんよ、ヤマワラワ、君を忘れたわけではないんだ。」《ほんとだな?》
《またあそぼ》「だめなんだ僕はもう大人になってしまったからもう君とは遊んではいられないんだ」
《金もかせがにゃならんし。》しくしく
ヤマワラワ納得しました。ぺこり
「ヤマワラワーーーー」
絶叫が響きやまびこがこだまします。
「おとうさんもヤマワラワを知っていたんだね。」
「実はあったことがあるんだ」《自白しよう。》
「ヤマワラワには、どこにいってしまったんのかしら」
「きっと人間にはちかづけないアイツだけの世界があるんでしょう。」
《引きこもらないでね。》
人の言葉を信じるんだ信じて・・信じて。
オレ、オレサギにだけは、引っかかるなよぉ・・悲しい時代ですね。
「キヤップ、こどもにしか見えないヤマワラワみえましたぁ?」
「見えた」「あたしもですう」《やっぱりね。》
ヤマワラワは、寂しがりやです。あなたの前にひよっこり
・・しっとりと伝えます心のナレーター《磯部 弘です。》
あなたがこどもの心を失っていなければ。
画/坂上ナオト 「ウルトラマンコスモスエクリプスモード」
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